東南アジア市場の特徴と越境ECで狙うべき国ランキング
2025-04-17

「海外に販売したいけれど、どの国を狙えばいいのか分からない…」
そんな中小企業の経営者様にとって、東南アジアは魅力と可能性に満ちた越境EC市場です。
ただし、国ごとにインフラ、言語、経済、文化はまったく異なります。感覚だけで判断すると、物流や決済で大きなトラブルにつながることも。
この記事では、東南アジア諸国を「インフラの充実度」「英語の通用度」「市場規模」「親日度」の4軸で評価し、**越境ECに適した国ランキングTOP5**をお届けします。
越境ECで狙うべき東南アジアの国ランキング
第1位:シンガポール
- 特徴:英語が公用語。東南アジア随一の高インフラ国家であり、富裕層が多い
- メリット:英語サイトで完結可能。物流・決済も非常にスムーズ。客単価も高い
- デメリット:市場規模(人口約580万人)は小さめ
- 気をつけるべき点:ECサイトの完成度・UIへの期待値が高く、妥協した作りだと評価されづらい
第2位:マレーシア
- 特徴:インフラとECリテラシーが高く、英語も広く通じる。人口3300万人
- メリット:日本製品への信頼が厚く、決済や配送のトラブルも少ない
- デメリット:イスラム教の文化的配慮(例:ハラール認証)が必要な場合がある
- 気をつけるべき点:宗教・文化背景を踏まえた商品選定・マーケティングが必要
第3位:インドネシア
- 特徴:人口約2.7億人と東南アジア最大の市場。経済発展が続き中間層も増加中
- メリット:今後の成長が非常に期待される巨大市場。親日感情も強め
- デメリット:物流インフラがまだ地域によって差があり、言語もインドネシア語が主流
- 気をつけるべき点:現地配送パートナーや通貨表示、ローカルSEOをしっかり整える必要あり
第4位:タイ
- 特徴:人口約7000万人。アニメ・日本食など日本文化が根付いている
- メリット:親日度が高く、日本製品の受け入れがスムーズ。決済も多様
- デメリット:公用語はタイ語で、英語は一部にしか通じない
- 気をつけるべき点:多言語対応とLINEやFacebookなど現地SNS文化への適応が必要
第5位:フィリピン
- 特徴:英語が公用語。人口は約1.2億人。若年層が多く、SNS依存度が高い
- メリット:英語対応が容易で、感情訴求型のマーケティングが効きやすい
- デメリット:物流品質が安定せず、住所表記や再配達でトラブルが起きやすい
- 気をつけるべき点:自社ECではなく、ShopeeやLazadaなどマーケットプレイスを活用した戦略が有効
東南アジア越境ECで売れやすい商品ジャンル
- 美容・スキンケア用品(美白・自然派が人気)
- 健康食品・サプリメント(信頼性が重要)
- 生活雑貨・キッチン用品(日本的な機能美が支持される)
- アニメ・キャラクターグッズ(タイ・マレーシアで人気)
- ベビー用品・子ども向け教育グッズ
まとめ:狙うべきは「英語が通じ、物流が安定している国」
東南アジア市場は魅力的ですが、全方位的に展開するのは非現実的です。
まずは「英語対応が可能」「物流トラブルが少ない」国を選び、小規模でも確実な成果を得ることが越境EC成功の第一歩です。
その点で、シンガポール・マレーシア・インドネシアは非常にバランスが取れており、「最初に狙うべき3か国」と言えましょう。
私は東南アジア市場での販売戦略・サイト構築に多数携わってまいりました。現地在住者の視点と実務経験を活かし、貴社に最適な越境ECプランをご提案いたします。
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