東南アジア市場の特徴と越境ECで狙うべき国ランキング

東南アジア市場の特徴と越境ECで狙うべき国ランキング

「海外に販売したいけれど、どの国を狙えばいいのか分からない…」

そんな中小企業の経営者様にとって、東南アジアは魅力と可能性に満ちた越境EC市場です。

ただし、国ごとにインフラ、言語、経済、文化はまったく異なります。感覚だけで判断すると、物流や決済で大きなトラブルにつながることも。

この記事では、東南アジア諸国を「インフラの充実度」「英語の通用度」「市場規模」「親日度」の4軸で評価し、**越境ECに適した国ランキングTOP5**をお届けします。

越境ECで狙うべき東南アジアの国ランキング

第1位:シンガポール

  • 特徴:英語が公用語。東南アジア随一の高インフラ国家であり、富裕層が多い
  • メリット:英語サイトで完結可能。物流・決済も非常にスムーズ。客単価も高い
  • デメリット:市場規模(人口約580万人)は小さめ
  • 気をつけるべき点:ECサイトの完成度・UIへの期待値が高く、妥協した作りだと評価されづらい

第2位:マレーシア

  • 特徴:インフラとECリテラシーが高く、英語も広く通じる。人口3300万人
  • メリット:日本製品への信頼が厚く、決済や配送のトラブルも少ない
  • デメリット:イスラム教の文化的配慮(例:ハラール認証)が必要な場合がある
  • 気をつけるべき点:宗教・文化背景を踏まえた商品選定・マーケティングが必要

第3位:インドネシア

  • 特徴:人口約2.7億人と東南アジア最大の市場。経済発展が続き中間層も増加中
  • メリット:今後の成長が非常に期待される巨大市場。親日感情も強め
  • デメリット:物流インフラがまだ地域によって差があり、言語もインドネシア語が主流
  • 気をつけるべき点:現地配送パートナーや通貨表示、ローカルSEOをしっかり整える必要あり

第4位:タイ

  • 特徴:人口約7000万人。アニメ・日本食など日本文化が根付いている
  • メリット:親日度が高く、日本製品の受け入れがスムーズ。決済も多様
  • デメリット:公用語はタイ語で、英語は一部にしか通じない
  • 気をつけるべき点:多言語対応とLINEやFacebookなど現地SNS文化への適応が必要

第5位:フィリピン

  • 特徴:英語が公用語。人口は約1.2億人。若年層が多く、SNS依存度が高い
  • メリット:英語対応が容易で、感情訴求型のマーケティングが効きやすい
  • デメリット:物流品質が安定せず、住所表記や再配達でトラブルが起きやすい
  • 気をつけるべき点:自社ECではなく、ShopeeやLazadaなどマーケットプレイスを活用した戦略が有効

東南アジア越境ECで売れやすい商品ジャンル

  • 美容・スキンケア用品(美白・自然派が人気)
  • 健康食品・サプリメント(信頼性が重要)
  • 生活雑貨・キッチン用品(日本的な機能美が支持される)
  • アニメ・キャラクターグッズ(タイ・マレーシアで人気)
  • ベビー用品・子ども向け教育グッズ

まとめ:狙うべきは「英語が通じ、物流が安定している国」

東南アジア市場は魅力的ですが、全方位的に展開するのは非現実的です。

まずは「英語対応が可能」「物流トラブルが少ない」国を選び、小規模でも確実な成果を得ることが越境EC成功の第一歩です。

その点で、シンガポール・マレーシア・インドネシアは非常にバランスが取れており、「最初に狙うべき3か国」と言えましょう。

私は東南アジア市場での販売戦略・サイト構築に多数携わってまいりました。現地在住者の視点と実務経験を活かし、貴社に最適な越境ECプランをご提案いたします。

この記事を書いた人

福田 圭亮

(越境ECサイト制作エンジニア・フリーランス)

フィリピン在住。
海外経験8年以上、エンジニア歴5年以上。
元トップセールスマン(NTTネット回線販売で全国1位)
エディオンで17店舗のエリアマネジャーを経験
海外在住の強みを活かし、越境ECサイト・多言語サイトの構築を専門としています。
企画・デザイン・開発・翻訳・マーケティング支援まで一貫対応。
東南アジアマーケット(特にフィリピン)に精通しています。
中小企業・個人事業主の「海外へ売りたい」を全力でサポートいたします。

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