【2025年最新版】越境ECサイトの制作費用について

【2025年最新版】越境ECサイトの制作費用について

はじめに:越境ECサイト制作の需要が高まる背景

近年、日本の中小企業や個人事業主の間で「越境ECサイト」を構築したいというニーズが急増しています。国内市場の縮小に対する危機感や、アジア諸国を中心とした海外市場の拡大、円安による外貨売上の魅力など、さまざまな要因がその背景にあります。

しかし、実際に越境ECを始めようとしたとき、多くの方が最初につまずくのが「制作費用」の問題です。制作会社に頼むべきか、フリーランスに依頼すべきか、自社で内製するべきか…。この記事では、特に「制作会社」と「フリーランス(筆者自身)」の料金体系やサービスの違いを、2025年現在の最新事情として比較・解説します。

制作会社に依頼した場合の相場(2025年版)

① 制作会社の基本価格帯

都内や大阪を拠点とするWeb制作会社・デジタルエージェンシーに依頼する場合、以下のような料金体系が一般的です。

  • 簡易的でシンプルなデザインの越境ECサイト(Shopifyやワードプレスベース)…50万〜80万円
  • オリジナルデザインの中規模越境ECサイト…100万〜150万円
  • 多言語対応+独自機能追加…150万〜250万円

初期構築のほか、商品登録代行や写真撮影、文章作成、マーケティング支援まで一括で依頼する場合、300万円を超えるケースも珍しくありません。

② 制作会社に依頼するメリット・デメリット

メリット:

  • 複数人のチームによる迅速な対応
  • 豊富な実績による安心感
  • 外部パートナーとの連携(物流・翻訳など)

デメリット:

  • 費用が高額になりやすい
  • コミュニケーションが間接的になりがち
  • 小規模案件は後回しにされる可能性がある

フリーランスに依頼した場合(筆者の場合)

① フリーランスの価格帯(筆者実績ベース)

筆者(海外在住・WordPress/Shopify専門フリーランス)の場合、以下のような料金体系を基本としています。

  • シンプルなデザインの越境ECサイト(ワードプレスベース)…20万円〜
  • オリジナルデザインの越境ECサイト…30万円〜
  • 高度なデザイン+機能追加あり…60万円程度

お客様のニーズに応じて柔軟な提案が可能です。例えば、「最初は英語だけ、後から中国語を追加したい」といった段階的な構築にも対応しています。

② フリーランスに依頼するメリット・デメリット

メリット:

  • 費用が抑えられる(制作会社の1/3〜1/5程度)
  • 直接のやり取りができるため、意思疎通がスムーズ
  • 柔軟な納期調整やカスタマイズ対応が可能

デメリット:

  • 同時に対応できる件数が限られる
  • スケジュールによっては着手が遅れることもある
  • 複数人のチェック体制ではないため、品質管理は個人依存

なぜフリーランスの費用は安いのか?

「同じような機能なのに、なぜ制作会社と比べてこんなに安いのか?」と疑問に思う方も多いかもしれません。その理由は非常にシンプルです。

  • オフィス賃料・スタッフ人件費・営業コストがゼロ
  • 自分ひとりですべて対応しているため外注費が不要
  • 海外在住で生活コストが安く、利益率を保ったまま価格を抑えられる

つまり、コスト構造の違いによって、クオリティを落とすことなく価格だけを下げることが可能なのです。これは、固定費に縛られないフリーランスならではの強みです。

費用だけで決めるのは危険?最終的に大事なのは相性と目的

越境ECサイトの制作は、単なる「ホームページ制作」とは異なります。多言語対応、為替表示、物流設定、決済方法、現地SEOなど、複雑な要素が絡みます。

だからこそ、「費用の安さ」だけで判断するのではなく、自分たちのビジネスモデルに合ったパートナーを選ぶことが重要です。

たとえば、

  • 社内にIT担当がいないので、すべて任せたい → 制作会社が向いている
  • スタートアップなので、最低限でよいから安く始めたい → フリーランスが向いている
  • 初めてなので、じっくり話しながら進めたい → コミュニケーション重視のフリーランスが有利

筆者の場合、これまでの経験上「小規模な会社の立場に立った提案」が得意です。高機能すぎて使いこなせないサイトを納品するのではなく、「使いやすく、売上につながるECサイト」を一緒に構築することを目指しています。

まとめ:越境ECサイト制作の費用は、事業規模と目的に応じて選ぼう

越境ECサイトの制作費用は、内容や依頼先によって大きく変わります。高額な制作会社に依頼することで得られる安心感もあれば、フリーランスに依頼することで得られる柔軟性とコストメリットもあります。

重要なのは、事業のフェーズや目的に合った選択をすることです。まずは小さくスタートし、徐々に育てていくという方法も十分に現実的です。

もしご不明な点や気になる点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。ご予算や目標に合わせて、最適なご提案をいたします。

この記事を書いた人

福田 圭亮

(越境ECサイト制作エンジニア・フリーランス)

フィリピン在住。
海外経験8年以上、エンジニア歴5年以上。
元トップセールスマン(NTTネット回線販売で全国1位)
エディオンで17店舗のエリアマネジャーを経験
海外在住の強みを活かし、越境ECサイト・多言語サイトの構築を専門としています。
企画・デザイン・開発・翻訳・マーケティング支援まで一貫対応。
東南アジアマーケット(特にフィリピン)に精通しています。
中小企業・個人事業主の「海外へ売りたい」を全力でサポートいたします。

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